愛の渦

三浦大輔監督。主演、池松壮亮

ラブシーンのある映画を何本か観なければならなくなって、←どういう状況だよ。

どうせならぶっ飛んだの観るかと思い。鑑賞。

感想としては、まず、

思ってたラブシーンと違う。。。

服は着てないけど、観たかったそういうシーンは少なめ。

服は着てなかったけど。

じゃあどういう作品だったかというと、超良く言ってしまえば、人間ドラマ。

ぶっちゃけ、しょうもない人間関係を見せられていただけ。

冒頭はほぼ全員がかっこつけてる。ド変態のくせに。

時が進むにつれ、それぞれが「本当の自分」をさらけ出すようになる。

普段まとっているものを全て取っ払って、人が本来持ち合わせているものを、本能、欲望のままにさらけ出す。なんて美しいのだろう。。。

 

なわけない。

こいつらの本質なんてそんなに美しいものではない。

どいつもこいつも誰かを見下して、自分の優位性をどこかに見出さないと気が済まない。

まあそんなもんですよ。人間なんて。

いっつも誰かと比べて、社会での自分も、心の奥底に眠らせている本性も、誰かに認めてもらいたい。自分は見下しているくせに。

それが発覚してもう雰囲気は最悪。やるどころじゃない。

で、時生&信江ちゃんカップルが参戦してきたり色々あって朝に。

朝日の射す中で「俺ら何してたんだろう。。。」みたいな賢者モードに。

着飾った彼らは、結局これからも醜さを抱えたまま生きていくのだろう。

でも、このような醜さを抱えて生きている人なんてごまんといる。

つまりは、こんなサークルに来ちゃうド変態でも、普通の人でしかない。何ら特別な存在でもない。

そんな中で、少しでもみっともない自分を出せた人が成長できるのかもしれないですね。あの童貞みたいに。結局彼最後まであの4人組に見下されてましたけど。

そして、最後。まさか!?と思わせるシーンがありましたが、そんなことはなかったですね。てか、普通に友達と談笑しているシーン超怖え。

という訳で、普段絶対見れないけれど、かと言って、そんなに見たいわけではない、そんなものをひたすら見せられた。そんな作品でした。観たことは全く後悔してないけれど、もう1回観ることはきっとないでしょう。

レビューが伸びないのも納得。5点を付けようとはとても思わないけど、生理的に無理って人は1点付けるだろうし。

観ているこっちも賢者モードになりました。あと、18禁なので、店員さんに場所聞くとき少し恥ずかしかったです。