ミリオンダラー・ベイビー

クリント・イーストウッド監督、主演。

クリント・イーストウッド演じるトレーナー、フランキーが経営するジムに、女性ボクサーのマギーが入門を申し出る。

その女性が31歳と高齢であること、そもそも女性は面倒見ないと決めているフランキーはその申し出を一蹴するものの、食い下がるマギーに根負け。

やがて2人の間には親子に似た絆が生まれていく。

って話。超大雑把に書くと。

これだけだと、よくあるサクセスストーリーじゃん。。。ほぼロッキーじゃん。。。となるのだが、中盤まではそんな感じ。ほのぼの。

かと思いきや、ある事件から一変して、重苦しい雰囲気に。

人ならばそれぞれが持っている倫理観というものに激しく問いかけてくる終盤だった。

こんな映画だから、当時は賛否両論別れたんだろうなあ。。。

グラン・トリノと似たような作品だったのかなと思うんだけど、グラン・トリノが男としてのかっこよさに焦点を当てた作品だったのに対し、ミリオンダラー・ベイビーは人の葛藤、答えなどあるはずのない、悲痛な悩みみたいなものに焦点を当てた作品だったのではないだろうか。

個人的には、グラン・トリノの方が好きかなあ。

少なくとも、もう1回観たいと思える作品はグラン・トリノの方。

ミリオンダラー・ベイビーはもうしばらくは観なくていいかなあ。。。

いい作品なのは間違いないけれども、とにかく重い。どんよりとした気分になってしまう。

あ、モーガン・フリーマンは相変わらずよかったですよ。